どうも、ユウジです。
「GEMFOREXで両建てしたいけど、大丈夫?」って思った人。
先に結論を言うと「OKなパターン」と「一発レッドカード」なパターンがある。
じゃあ何がOKで、何がダメなのか?
はい規約違反〜!お前もうGEM使うな!サヨナラ!ってならないように、絶対確認しておくことをおすすめする。
両建てとは?
すでに知っている人も多いかと思うが、そもそも「両建て」というのはどういった取引か、おさらいしておきたい。
両建てを一言で説明すると、同じ通貨ペアで買いのポジションと売りのポジションを両方保有することだ。
「売り」と「買い」で双方のポジションが働くから、価格がどちらかに大きく動いても利益や損失は相殺される。
それって、「同じ量を両建てしていた場合は、プラマイゼロになって意味がないでのは?」と思う人もいるかもしれない。
確かに大きな利益は取りづらくなるが、急な相場変動へのリスクヘッジとして活用することができる。
GEMFOREXの両建てしても大丈夫?

では、「GEMFOREXで両建てをするのはOKか?」という話に戻る。
結論、GEMFOREXの同一口座内であれば、両建てしても問題はない。
ただし、以下の条件に該当する両建ては規約違反となる。
規約違反の両建て
・GEMFOREXの別口座での両建て
・GEMFOREX+別の海外FX業者での両建て
具体的にダメな例を挙げてみよう。
NG例
「GEMFOREXのオールインワン口座とノースプレッド口座で両建てする」
「GEMFOREXとXMの両社で、同じ通貨ペアの異なるポジションを持つ」
GEMFOREX内の口座であっても、別種類の口座での両建てはアウトだ。
ただし、「サヤ取り」のように別の通貨ペアで買い・売りのポジションを持つことは禁止されていない。
別口座での両建てが禁止とされる理由
GEMFOREXは、なぜ両建てを禁止しているのか?
その理由は、ゼロカットシステムを悪用した取引を防止するためだ。
GEMFOREXをはじめとした海外FX業者には、追証なしで損失を補填してもらえるゼロカットシステムがある。
ゼロカットシステムについてはこちらの記事で詳しく説明しているから、わからない人は参考にしてほしい。

例えば、GEMFOREX内に残高10万の口座A・同じく10万の口座B、合計20万を入金したとする。
口座Aに買いポジションを、口座Bに口座Aと同じ通貨ペアの売りポジションを同額で入れる。
その後、価格が大きく動き、口座Aは15万円プラス、口座Bは15万円マイナスになった。
口座Bは口座残高を下回るため、強制ロスカット。0円を下回る損失に対しては、ゼロカットシステムが執行される。
この場合、各口座の残高は口座Aに25万円、口座Bに0円あることになる。
最初の状態に比べると、口座Bにゼロカットシステムが働いたおかげで、トータルの残高は5万円プラスになっている。
この仕組みを利用すると、両建てをすれば海外FX業者が補填する金額分は必ずプラスにすることができる。
海外FX業者にとっては損失にしかならないから、別口座での両建てを禁止しているのだ。
まあ、そりゃあダメだよな。
現に、別口座や他業者での両建ては、GEMFOREX以外の海外FX業者でも禁止されている。
他海外FX業者の両建てルール
海外FX業者 | 同一口座の両建て | 複数口座の両建て | 別業者との両建て |
---|---|---|---|
XM | 可 | 不可 | 不可 |
AXIORY | 可 | 可 | 可 |
Titan FX | 可 | 不可 | 不可 |
BigBoss | 可 | 不可 | 不可 |
口座間・業者間での両建てが可能なのは、アキシオリーのみ。
ただし、GEMFOREXとアキシオリーでの両建ては、GEMFOREX側の利用規約に反するから実践することはできない。
別の業者を利用して両建てするとバレる?
ここまで解説した通り、GEMFOREXは他のFX業者を使った両建てを禁止行為としている。
でも、「実際に両建てを行っても他の会社だからバレないのでは?」と考えている人もいるのではないだろうか?
結論からいえば、他業者を利用した両建てであってもバレる可能性が高い。
他FX業者での両建て取引がバレる理由は、海外FX業者の取引プラットフォームが統一されているからだ。
どの海外FX業者も、MT4もしくはMT5を使って取引する。
GEMFOREX側は、他の業者での取引を含めた全ての取引を確認できるから、他の業者を使って両建て取引していることも把握することができるというわけだ。
両建てがバレたらどうなる?
もし禁止されている両建てを行っていることが発覚した場合は、次のような措置が下される。
・出金拒否(口座凍結)
・利用停止またはアカウント削除
つまり、めちゃくちゃ面倒なことになる。
禁止行為にあたる両建てがバレると、最も重い措置でアカウントの利用自体を停止される場合もある。
両建て以外のトレードで増やした利益も、出金できなくなってしまう恐れがある。
せっかくコツコツ増やしたのに、出金させてもらえないの怖すぎないか?
複数口座で同じ通貨ペアの取引をする場合は、両建てになっていないか十分に注意したい。
両建てのメリット・デメリット
ここからはGEMFOREXに限らず、両建ての強みと弱みについて解説していきたい。
両建てのメリット
・現在保有しているポジションに対してのリスクヘッジができる
・エントリーと決済のタイミング次第では両方のポジションで利益を確定できる
・ポジション保有中の一時的な押し目や戻しでの利益も狙える
・ポジションを保有している途中で一定の利益を確保できる
両建てのデメリット
・売り、買いの双方に証拠金が必要
・スプレッドが2倍かかる
・決済のタイミングによってはマイナスが膨れ上がる可能性がある
両建ては、現在保有しているポジションに対してのリスクヘッジができる。
ただし、売り・買い両方のポジションを持つことになるから、取引手数料であるスプレッドは2倍、必要証拠金も多くなる場合がある。
GEMFOREXで両建てをうまく活用する方法
GEMFOREXでは、すべての両建てを禁止とはしていない。
同一口座での両建てであれば、問題なく行える。
禁止されていない両建てで、両建てを行う際に狙うべきポイントを解説する。
これから紹介するのは、あくまで必勝法ではない。
両建てを実践してみたい人は、取引の手法の一つとしてぜひ参考にしてみてほしい。
スワップポイントを狙う
最初に紹介するのは、スワップポイントを稼ぐ方法だ。
売りと買いの合計スワップポイントがプラスの通貨ペアで両建てを行うと、ポジションを保有しておくだけでスワップポイントを獲得することができる。
スワップポイントは毎日加算されるから、相場が急変しない限りは保有したままで問題ない。
リターンは少ない手法だが、少ないリスクで利益を獲得することができる。
ただし、各通貨ペアのスワップポイントは毎日変更されるので、こまめなチェックが必要だ。
GEMFOREXのスワップポイントは、以下の記事で詳しく解説している。

もみ合い相場で利用する
2つ目は、売りと買いが拮抗し、相場の判断が難しい場面で両建てを利用する方法だ。
両建てで売り・買い両方のポジションを持っておき、価格がどちらかに動いたタイミングで片方を損切り決済する。
例
もみ合い相場時→両建て
その後値上がり→売りポジションを先に決済
(もしくはその後下落→買いポジションを先に決済)
決済していない方の利益が、損切りしたポジションの損失よりも大きくなり、トータルで利益を取りやすくすることができる。
ただし、片方を決済したタイミングで相場が反転した場合は、損失が拡大する可能性がある。
決済のタイミングには十分注意したいところだ。
長期ポジションの含み損を両建てで解消する
3つ目は、長期のトレンド相場で買いポジションを保有中に、短期的な下落があった場合にも使う方法だ。
短期的に売りポジションを保有することで、長期ポジションの一時的な押し目の下げでも利益を狙うことができる。
例
①長期的に買いポジションを持ち続ける
②その後一時的に下落→短期的に売りでエントリー(両建て状態になる)
③価格が下落したら売りポジションを決済、買いポジションは保有したまま
最初から両建てする手法ではないが、長期投資・短期投資で異なるポジションを持つことで、実質両建ての状態になる。
まとめ
GEMFOREXの両建ては、OKなパターンと規約違反のパターンがある。
OKな両建て
・同一口座内での両建て
規約違反の両建て
・GEMFOREXの別口座での両建て
・GEMFOREX+別の海外FX業者での両建て
禁止されている両建てを行うと、出金拒否や利用停止の措置を取られてしまう可能性がある。
GEMFOREXで複数口座を開設している人、別の海外FX業者と併用している人は、保有するポジションが両建てになっていないか十分注意して取引してほしい。